23人が本棚に入れています
本棚に追加
私は全て許しれくれたのだと思い、顔の筋肉が緩んだ。
しかし理解者はそう言うなり、その場を走り去った。
何が起こったのか分からなかった。
次の日、私は昔のように理解者におはよう、といった。
しかし理解者は喧嘩した時のまま、私に何も返すことなかった。
私は聞こえなかったのだと思い、もう一度、今度は先程より大きな声で、おはよう、と言った。
やっぱり理解者は黙ったままだった。
私は理解者の肩をつかんだ。別に怒っているわけじゃなかった。ただ不安だった。
無理やり振り向かせようとしたら、理解者に思い切り振り払われてしまった。
私は唖然とした。
理解者は一度も私を見なかった。
最初のコメントを投稿しよう!