理解者とフラッグ

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私は全て許しれくれたのだと思い、顔の筋肉が緩んだ。 しかし理解者はそう言うなり、その場を走り去った。   何が起こったのか分からなかった。     次の日、私は昔のように理解者におはよう、といった。 しかし理解者は喧嘩した時のまま、私に何も返すことなかった。 私は聞こえなかったのだと思い、もう一度、今度は先程より大きな声で、おはよう、と言った。 やっぱり理解者は黙ったままだった。     私は理解者の肩をつかんだ。別に怒っているわけじゃなかった。ただ不安だった。 無理やり振り向かせようとしたら、理解者に思い切り振り払われてしまった。 私は唖然とした。 理解者は一度も私を見なかった。
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