プロローグ

3/13
169人が本棚に入れています
本棚に追加
/125ページ
「くらえ!唯!」 玲哉が投げたバスケットボールは見事に目標から外れた 「キャハハハ!へたっぴー!」 ゴン!!コン! 「玲哉!女の子に物を投げるとは、何事だ!?唯!ホントの事だけど、悪口はダメだ!」 千乃が、玲哉と唯の頭をグーでなぐった 音の違いは、まぁその… 「いたいよぅ…千乃姉、ちょっと強すぎだよ、ねぇ玲哉?」 「…」 「あれ?玲哉?………きゃー!玲哉が白目むいてるー!」 …こういう事だ さっき、おとなしそうとか言ってごめんなさい 「さ、帰るわよー」 「えっ、ねぇちゃん!?玲哉は?」 大輔が慌てたように、千乃に言った 他の子が千乃姉と呼ぶのに対して、大輔だけがねぇちゃんと呼ぶ おそらく、千乃と大輔は姉弟なんだろう 「大丈夫よ!ゾウが踏んでも壊れない筆箱が、壊れるくらいの強さでやったから!」 「玲哉ぁぁぁ~!!」 大輔が玲哉を強く揺さぶる 「はっ!ここはだれ?私はどこ?」 「もういっかい沈め」 「千乃姉、冗談はやめ…ぐは!?」 「玲哉~~~~!!」 「…大輔…俺の骨は…未来、温泉ができるであろうところに埋めてくれ…女湯にピンポイントでな…」 「無理だよ!俺、予言者じゃねーし」 「はいっ、バカやってないでかえるよ~」 「ちょっ!ひどくない!?」 「誰に言ってるのかしら…?玲哉?」 「ごめんなさ…ギャー!!」 「キャハハハ!」 ────… .
/125ページ

最初のコメントを投稿しよう!