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「くらえ!唯!」
玲哉が投げたバスケットボールは見事に目標から外れた
「キャハハハ!へたっぴー!」
ゴン!!コン!
「玲哉!女の子に物を投げるとは、何事だ!?唯!ホントの事だけど、悪口はダメだ!」
千乃が、玲哉と唯の頭をグーでなぐった
音の違いは、まぁその…
「いたいよぅ…千乃姉、ちょっと強すぎだよ、ねぇ玲哉?」
「…」
「あれ?玲哉?………きゃー!玲哉が白目むいてるー!」
…こういう事だ
さっき、おとなしそうとか言ってごめんなさい
「さ、帰るわよー」
「えっ、ねぇちゃん!?玲哉は?」
大輔が慌てたように、千乃に言った
他の子が千乃姉と呼ぶのに対して、大輔だけがねぇちゃんと呼ぶ
おそらく、千乃と大輔は姉弟なんだろう
「大丈夫よ!ゾウが踏んでも壊れない筆箱が、壊れるくらいの強さでやったから!」
「玲哉ぁぁぁ~!!」
大輔が玲哉を強く揺さぶる
「はっ!ここはだれ?私はどこ?」
「もういっかい沈め」
「千乃姉、冗談はやめ…ぐは!?」
「玲哉~~~~!!」
「…大輔…俺の骨は…未来、温泉ができるであろうところに埋めてくれ…女湯にピンポイントでな…」
「無理だよ!俺、予言者じゃねーし」
「はいっ、バカやってないでかえるよ~」
「ちょっ!ひどくない!?」
「誰に言ってるのかしら…?玲哉?」
「ごめんなさ…ギャー!!」
「キャハハハ!」
────…
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