独白

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 今までの人生の中でに好きになった人はもちろん何人かいた。その時は君に対するこんなどす黒い気持ち、まあ独占欲とか嫉妬心とかかな? そんなものはあんまり沸かなかった。けど君に対しては違ったんだよ。だってこんなに君が好き。 誰の目にも触れさせたくない。僕だけのことを考えてほしい。束縛したい。自分では束縛とかしない方だと考えてた。でもそんな事もう言えない、言っちゃいけないよね。  ここまで考えてなんで僕は君に惹かれたのかな? って考えてみた。 だって君は言っちゃ悪いけどモデルの様に綺麗な体系をしている訳じゃないし、アイドルみたいに顔が特別可愛いって訳じゃないし。大事だと言われる性格だってこれっぽっちも知らない。もちろんこれからじっくりと知っていくつもりだけど。 青白い肌や真っ黒い髪やぱっつんの前髪は暗い感じがする。今まで好きになってたのは明るい感じの人で、その人達とは全然違うタイプだし。  うーん、謎だ。  何はともあれ、気付かれない様に追いかけなくちゃね。そう考えて、自転車に乗って家路につく君を誰にも、特に君には絶対に気付かれない様にそっと自転車で追いかけた。
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