独白

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―※―  君に出会ってから二カ月経った。その間僕の頭の中は君でいっぱいで、アルバイトとか勉強も身が入らなかった。その代わり、君についての情報は頭の中に入ってるよ。  君――…小平 麻衣は十七歳の高校二年生。クラスは二組で出席番号は26番で、部活はバイトが結構忙しいために入ってなかった。高校は自宅の最寄り駅から電車で三駅行ってバスで八つ行ったところの公立の高校で。あ、駅までの通行手段は自転車、無難に銀色でパナソニックのだったね。パナソニックが自転車作ってるって初めて知った。 住んでる所は僕のアパートからそう遠くなくて、家族構成は両親に中学一年の弟が一人。あ、あとシロっていう犬が居たよね。君の部屋は二階の道路側で南向きに窓が着いてるから日当たり良好だろうな、車通ったらうるさいだろうけど。 好きな音楽は洋楽とかロック。好きな色は黒、洋服にもそれがでてるし、遠くから見た部屋の雰囲気もそうだったから間違いない。好きな食べ物はグラタン、友だちとファミレスに着てた時真っ先に頼んでたよね。  もちろんこれ以外にも知ってる事はたくさんあるんだけど、キリがないからここで止めとくよ。ははは、思いの外長くなっちゃったな。まあ普通好きな人の話だったら長くなるよね?
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