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1人の少年が、虚ろな目をして座っていた。
……なぁ、俺の判断はあっていたのか?
それとも間違っていたのだろうか?
救われる道は他にもあったんじゃないか?
他にもっとよい方法があったんじゃないか?
……今となってはもう、わかることはない。それくらいのことは、痛い程わかってる。
天には零れんばかりの星屑。
青白い月の下、少女は紅い薔薇の花弁と共に笑う。
彼女があの時浮かべていたのは……。
歓喜の笑み?
それとも絶望の笑み?
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