3107人が本棚に入れています
本棚に追加
俺の剣とバジルの腕が衝突すると、俺達を中心に暴風が起き、地面がへこんだ。
「むぅ・・・・。なんという力だ」
バジルはそう呟きながらも、口元は笑っていた。
それに、バジルからはもう、殺気を一切感じない。
闘気はヒシヒシ伝わってくるから、戦う気はあるみたいだけど、俺を殺す気はないな。
「ヘッ」
ただこの戦いを楽しみたいってか?
お前はどこかの戦闘民族かって。
まあ、それは俺もだけどな。
「おおぉぉぉぉ!」
俺は雄叫びをあげ、全力で剣を振り切ろうとする。
俺の剣がバジルの腕を押しはじめ、切っ先がバジルの胸部に近づく。
もう少し・・・・!
「おらぁ!」
そう叫ぶと同時に、一気に剣を振り切った。
バジルの胸部には浅い切り傷が入り、血が何滴が地面に落ちる。
最初のコメントを投稿しよう!