進撃

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「なんだその表情は」 バジルは薄ら笑いを浮かべたまま、驚きを隠せない俺にそう言ってくる。 「お前が・・・・仲間?」 何度も俺の敵として出てきたこいつが、今度は仲間になるなんて信じられねえ。 仲間になったふりをして、背後から俺を殺す気か? 「ああ」 俺の言葉にそう答えたバジルを見ながら、色んな事を考える。 「じゃあなんで、俺に戦いを挑んできた?」 仲間になるなら、始めからそう言えばいい。 「我は戦う気など無かったのだがな。貴様が"敵として何回出てくるんだ"と喚いたから、今の貴様の力を見ようと戦ってみただけだ」 バジルはそういいながら両手を広げた。 すると、バジルの体から黒い気が出て、バジルの姿が人間の子供へと変わっていく。 戦う意思が無いことを見せているのか。
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