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俺の声でこっちに来たヴィルダム達にバジルの事を話すと、迷うことなく承諾した。
俺との戦いを見る限り、かなりの戦力になると判断したらしい。
それに、放っておいても、万が一生き返ったら地上を狙うのは変わらない。
だったら、俺達が見張っていた方がいいだろうということになった。
「じゃあ、よろしくね」
子供の姿のバジルは、風で黒い髪を揺らしながら笑顔でそう言ってきた。
なんか調子狂うなぁ・・・・。
冥王が何処にいるかもわからず、いつ敵が襲ってくるかもわからない。
そんな緊張感ある旅の最初がこれとは・・・・。
「はぁ」
そう思ってため息をつきながら、俺はさっさと歩きだした。
「どうした陽一、何か不満か?」
そんな俺を見たヴィルダムが、若干口元を緩めながらそう言ってくる。
「別に~」
戦力がアップしたんだから、まあいいか。
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