進撃

42/70
前へ
/462ページ
次へ
俺の声でこっちに来たヴィルダム達にバジルの事を話すと、迷うことなく承諾した。 俺との戦いを見る限り、かなりの戦力になると判断したらしい。 それに、放っておいても、万が一生き返ったら地上を狙うのは変わらない。 だったら、俺達が見張っていた方がいいだろうということになった。 「じゃあ、よろしくね」 子供の姿のバジルは、風で黒い髪を揺らしながら笑顔でそう言ってきた。 なんか調子狂うなぁ・・・・。 冥王が何処にいるかもわからず、いつ敵が襲ってくるかもわからない。 そんな緊張感ある旅の最初がこれとは・・・・。 「はぁ」 そう思ってため息をつきながら、俺はさっさと歩きだした。 「どうした陽一、何か不満か?」 そんな俺を見たヴィルダムが、若干口元を緩めながらそう言ってくる。 「別に~」 戦力がアップしたんだから、まあいいか。
/462ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3107人が本棚に入れています
本棚に追加