3107人が本棚に入れています
本棚に追加
会議を終えた次の日。
私はトリギスティア王宮に来ていた。
「女王様、今までお話しした通り、冥王はいつ攻めて来るかわかりません。早急に魔法部隊を結成し、訓練を行うべきです!」
私は片膝を赤いカーペットの上について頭を下げながら、そう進言する。
はっきり言って、普通の軍隊はあてにならない。
またバジルの時のように、大量虐殺が起きるだけだろう。
「・・・・ルピア殿。貴女にお願いがあります」
少しの間黙り込んで何かを考えていた女王様は、静かにそう言ってきた。
「なんでしょうか・・・・?」
女王様がいきなりお願いがあるなんて言うから、驚いて顔を上げてしまった。
私はその頭を慌てて下ろす。
「いいんですよ、気にしなくて。貴女と私は歳もそんなに違わないんですしね。・・・・頼みというのは、貴女に魔法軍の都督【軍の指揮官の様なもの】になって頂きたいのです」
最初のコメントを投稿しよう!