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そうか・・・・。
いくら強い女王様でも、家族が二人しかいないのは辛いんだ。
お父上やお母上は、バジルとの戦いの時に亡くなったと聞く。
・・・・どうしよう。
「わかりました。私は王族の養女として、貴女様に仕えます」
本当なら絶対に断る。
でも、女王様の気持ちを考えると・・・・。
「いえルピア殿・・ルピア。貴女は私の家族になるの。お互い身分は同じ、敬語を遣ったりそのようにひざまずく必要はないわ。さあ立ち上がって! ルピアは今から私の妹よ」
女王様はそう言うと、私の手を握って無理矢理立たせた。
「そんな恐れ多いこと! 養女にしていただけるだけで、とても光栄・・」
「ルピア、女王としての貴女への最後の命令よ。これより先、私にひざまずいたり、敬語を遣ったりすることを禁じます! 普通の家庭の姉と同じ様に接しなさい!」
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