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次の日の昼間、早速私が王族に入ったことが、国中に正式発表されることとなった。
ピンクのウエディングドレスのような服に身を包み、ポニーテールで髪をまとめた私は、王宮の一番高い場所にあるテラスから地上を見下ろす。
そこには大勢の人がいて、ザワザワと騒いでいた。
はっきり言って、めちゃくちゃ緊張する・・・・今まで生きてきた中で最も緊張し照るんじゃないかというくらい。
「大丈夫よルピア。貴女はただ笑顔で立っているだけでいいから」
そんな私の心を読んだように、お姉ちゃんはそう言ってくれる。
「ありがとう、お姉ちゃん」
昨日一晩考えたけど、"お姉ちゃん"って呼び方が一番呼びやすいし、一度呼んでみたいとは思っていたので、そう呼ぶことにした。
「お姉ちゃん・・なんてかわいい。ルピアが妹になってくれて本当に良かったわ・・・・そろそろ始まるわね」
お姉ちゃんがそう言った時、王宮にある巨大なベルが鳴りはじめた。
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