進撃

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大臣のような白髭のおじいさんが出てきて、なにやら紙に書いてある文章を読みはじめてから、早半刻。 それでもまだ終わる気配はない。 学院長ですら、院長講話でこんなに話したこと無いのに・・・・。 この服装で太陽にあてられてるのは、結構辛いのよね。 今が春だからまだよかったけど。 「今日はめでたい日です! 皆で祝いましょう!」 大臣はそう言うと、民衆に頭を下げて王宮の中に入って行った。 一瞬の沈黙のあと、下から大歓声が起きる。 「さあ皆さん! 今日は思う存分楽しんでいってください!」 お姉ちゃんがそう言うと、歓声は更に大きくなり、王宮の中から作られた料理がフワフワと浮かんで、広大な庭へと並べられていった。
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