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その時、背後から私を呼ぶ声がした。
振り向いてみるとそこには、薄い水色でシンプルなドレスに身を包んだキュムが笑顔で立っている。
「すごいわねルピア、まさかあんたが王族になるなんて・・・・って、もうこんな風に話しちゃいけないんだよね。・・少しだけ寂しいかも」
キュムはそう言って少しだけ顔を下に向けたが、すぐに笑顔に戻った。
「ルピア様、一緒にお食事をしていただけますか?」
そして、王族となった私に頭を下げながらそういうけど・・・・
「今までと同じでいいよ。私が王族になろうと、私達の関係に変化は無いんだから。それにキュムは、これから私と一緒に都督になるの。ね、お姉ちゃん」
私はそう言って、隣で楽しそうに話を聞いているお姉ちゃんの方を向く。
「ええ。キュム殿、私もあなたの友達にしていただけませんか?」
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