進撃

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「地震・・・・!?」 キュムは倒れないように必死でバランスを取りながら、そう聞いてくる。 「とりあえず・・・・浮いたら?」 私とお姉ちゃんはすぐに浮遊魔法で浮いたから、キュムみたいにバランスをとる必要は無かった。 「あ、そうか」 キュムはそう言うと、腰に帯びていた杖を握って軽く振った。 それにしても、これはただの地震じゃ無いわね。 「お姉ちゃん」 もしかしたら・・・・いや、多分確実に冥王が来たんだ。 地上を侵略しに来たにしては、早過ぎる気がする。 まさか、私を幹部に迎えに来たとか・・・・? 「これは・・・・冥王が地上に進撃してきたのね」 お姉ちゃんは私の顔を見て、不安そうに呟く。 「多分ね・・・・どうする?」
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