進撃

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私がそう言った直後、前方一キロくらいの場所の地面が、山の様に盛り上がる。 ここからでも確認出来るって事は、かなりの大きさね。 「お姉ちゃん、キュム!」 二人へと視線を移し、二人の名前を呼ぶ。 私の言いたいことを察した二人は小さく頷くと、私の横へと並んだ。 あれが冥王軍じゃ無いことを祈るわ・・・・。 もしそうだったら、冥王がいないことを。 「皆さん、ここにも被害が及ぶかもしれません! 速やかにここから離れてください!」 私がそんな風に不安を抱えている間に、お姉ちゃんは女王としての凛とした態度でそう言い放っていた。 強い揺れであたふたとしていた集団は、その一言で冷静さを取り戻す。 揺れが弱くなって動けるようになった集団は、冷静且つ迅速に移動を始める。
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