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それでも、戦わないわけにはいかない。
意味があるかはわからないけど、ここで少しでも敵を減らさなきゃ。
・・・・こんな弱気じゃ、陽一に怒られちゃうな。
そう思った瞬間、再び地面が大きく揺れはじめる。
その原因はすぐにわかった。
「どうやら・・・・これ以上は増えないみたいね」
お姉ちゃんも、その原因を見て私と同じ事を思ったらしい。
前方にあった巨大な縦穴が、地面に沈みはじめたのだ。
「ククク・・・・ここより、地上へと進撃する!」
縦穴が私達の視界から消えるとほぼ同時に、冥王軍の中から低い声が響き渡る。
「最悪ね・・・・冥王もこの中にいるわ」
その声は前に聞いた冥王の声。
私のその言葉で、お姉ちゃんの顔色が代わった。
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