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冥王の号令により、敵軍は雪崩のように直進し始める。
このまま突っ込まれたら、前のバジルの時のような惨劇になってしまう。
そんなこと、絶対させない!
「いくわよ!」
私は声を発すると共に、杖を片手で正面に構えた。
キュムとお姉ちゃんも、それぞれ杖を構える。
「二人とも、できる限り広範囲の攻撃にして!」
私の右にいたキュムが、私達に向かってそう叫ぶ。
広範囲攻撃で、一気に数を減らそうってわけね。
「わかってるわ・・・・波城刃!」
一番最初に魔法を発動したのはお姉ちゃん。
地面にいくつかの亀裂が入り、そこから地面を濡らす程度の水が出てくる。
次の瞬間には、亀裂から爆発が起こったように水が飛び出し、敵軍を飲み込んだ。
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