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二体の炎龍は左右に別れて地面すれすれを飛び、敵を焼き払っていく。
攻撃を受けても、相手はあたふたしてるだけね。
もしかして、冥王軍って案外雑魚ばかり?
炎龍に飲み込まれて焼けていく敵を見ながら、そんなことを思ってしまう。
それにしても・・・・焼かれても声一つ出さないところを見ると、相手には感情や感覚ってものがないのかもしれない。
私は左手で髪をかきあげて耳にかけながら、敵の反撃がないかと目を凝らす。
焼けた臭いもしないわね・・・・。
「キュム、お姉ちゃん。ちょっと物理攻撃を試してくれない?」
焼けた臭いもせず、反応もないとなると、実体そのものがないのかもしれない・・・・。
それに気のせいかもしれないけど・・・・
炎龍を喰らっても、何事もなかったかのように立ってるやつが、何人かいる気がする。
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