地上軍vs冥王軍

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私の方を見ているキュムの後ろに、突然人影が出現する。 それは明らかに殺気を剥き出しにし、銀色に妖しく光る刀で、キュムを串刺しにしようとしていた。 慌てて杖を構え、魔法を放とうとするが、すでに切っ先は振り返ったキュムの喉元ギリギリまで達している。 私の魔法も、キュムの反応も間に合わない! 私は思わず目を閉じてしまった。 その時、近くで爆発音がした。 恐る恐る目を開けてみると、キュムはさっきと変わらず立っていて、刀を持った敵はその隣で脇腹辺りを無くして倒れていた。 「二人とも油断しない! 敵が攻撃してこないなんて、決まってないんだから!」 その光景を見つめていると、左横からお姉ちゃんの声が聞こえてきた。
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