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敵が倒れ込んだのは、お姉ちゃんの魔法。
それで間違いないだろう。
「ゆっ・・・油断なんかしてないわよ! ルピアがあんまり遅いから、笑ってやっただけ!」
全くなに言ってるんだか・・・油断しまくりだったくせに。
そう思いながら、少し笑ってしまう。
「あー! ルピアあんた笑ったわね!? いつから私を笑えるようないい身分になったのよ!」
「え・・・今日から? 一応王族だし」
ホント、この二人といると緊張感無くすわね。
まあ、こいつらだけなら負ける気がしないってのもあるけど。
「うう・・・確かに。じゃあこれからは、あんたのが上ね」
キュムはそう言うと敵の方へ向き直り、再び杖を構えた。
「たった三人しかいないのに、談笑とは余裕ですね」
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