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「・・・ッ!?」
すぐに後ろをむくと、セルヴが不敵な笑みを浮かべて立っていた。
白を使ってないとはいえ、全く見えなかった。
それに、さっき私に全く気取られることなく後ろに立っていた事も考えると、こいつはかなりの強さである事がわかる。
「どうしたのルピア? ・・・ってそれ誰!?」
私の魔力に気づいたキュムが、振り向いてセルヴの存在に気付く。
「敵よ! でもこいつは私一人で大丈夫だから、キュムは雑魚を一掃して!」
一人で大丈夫・・・じゃない。
キュムやお姉ちゃんには悪いけど、二人を庇いながらなんて、とてもこいつには勝てない。
「そう・・・わかったわ。絶対に負けないでね」
キュムも敵の強さを悟ったのか、笑顔でそう言うと、雑魚の方へ向き直った。
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