3107人が本棚に入れています
本棚に追加
「フフ・・・威勢の良い方だ」
セルヴは相変わらず、ニコニコと笑っている。
「ですが、お仕置きが必要ですね」
しかし次の瞬間、セルヴの表情は一変した。
睨まれただけで、巨大な闇に包まれたような恐怖に襲われる。
背中には鳥肌が走り、体からは冷や汗が一気に吹き出した。
セルヴは腕を振り上げ、さっきとは違う邪悪な笑みを浮かべる。
その腕はゆっくりと私に向けて振り下ろされた。
・・・全然速くないのに。絶対避けられるのに。
体が動かない。
セルヴの赤く変化した目を見ていると、金縛りにあったように動けない。
「はあぁ!」
腕が私の頭に当たるかどうかの時、私は白光完全覚醒の魔力を全身から一気に放出した。
最初のコメントを投稿しよう!