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刃物に囲まれたにも関わらず、セルヴは目を閉じて笑っている。
避ける自信がある。もしくは、喰らわないということか。
後者なら、風魔法に加えて物理攻撃も効かないということになる。
そうなれば、氷も必然的に駄目ということだ。
「ふぅ・・・」
考えてるだけじゃ、どうにもならない。
私はゆっくりと杖を振った。
それに伴い、無数の日本刀が目にも止まらぬ速さでセルヴに襲い掛かる。
地面に大量の日本刀が降った事で、砂煙が舞い上がった。
それは風に流され、静かに消えていく。
・・・ダメージくらいは与えた?
砂煙が消えていく間も、目を凝らしてセルヴがいた場所を見据える。
・・・・・・いない。
砂煙が消えた時、その場にセルヴはいなかった。
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