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避けたってことは、物理攻撃は効くとみていいだろう。
となれば、それで攻めていくのが一番いい。
「刃物とは・・・貴女には似合わないですね」
後方からセルヴの声が聞こえる。
こいつの性格上、私が背中を向けているうちは攻撃してこない。
なら、このまま時間を稼いで、魔力を溜めるのがいい。
「じゃあ私には何が似合うっていうの?」
そう言いつつ、気付かれないように魔力を溜めはじめる。
「そうですね・・・貴女には美しい赤い薔薇が似合うのでは無いのでしょうか」
典型的なことで。
どうせ花の類を言うとは思ってたけど。
「ふーん・・・でも残念ながら、私薔薇嫌いなのよね」
まだ足りないわね・・・。
これじゃ、仕留められない。
一撃で仕留めないと、どんな反撃があるかわからないから。
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