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「大丈夫!?」
すぐに視線を移し、ルピアの顔をみる。
大丈夫なんて聞いたけど、大丈夫なわけがない。
放っておけば、確実に死んでしまう。
そう思った私は、すぐに杖を構えた。
「それは困りますね。治されては、また戦わなければいけなくなってしまう」
しかし、いつの間にか私の背後に移動していた敵に手首を掴まれ、治癒を妨害されてしまう。
「離して! じゃなきゃ殺すわよ!」
私はすぐにその手を振り払った。
そして、笑っている敵を睨みつける。
「貴女にそんな言葉は似合いませんよ。・・・・・・それに、貴女じゃ私を殺すなんて到底できない」
ニコニコと笑っていた敵の笑みが、突然邪悪な笑みへと変わる。
その笑みを見た私は、背中に鳥肌がたった。
こいつの強さは半端じゃない。
どんな手を使ったにしろ、ルピアを倒したほどの強さ。
それでも、勝てないわけじゃない・・・。
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