地上軍vs冥王軍

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あれはアリン一人じゃ勝てない。 それに、いつまでもアニュアス一人じゃ、あれだけの敵を相手にするのは無理がある。 「学院長。ルピアの傷は治りました。少しすれば目が覚めると思います・・・」 私も一緒に、こいつを倒す! そんな私の心を察したかの様に、学院長は小さく頷いてくれた。 私は立ち上がり、アリンの横に並ぶ。 やっぱり、今日のアリンはいつもと・・・今までと違う。 私たちに抜かれたことで、必死に修行したんだろう。 「ルピアの治療は終わったの?」 敵を見据えたまま、口だけを動かして聞いてくる。 「ええ。もうじき目を覚ますと思う」 私もアリンを見ずにゆっくりと歩いてくる敵を見ながら答える。 「そう・・・。だったら姫様を助けに行きなさい」 え? アリンの予想外の言葉に、視線を敵からそらしてしまう。
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