地上軍vs冥王軍

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「よそ見とは余裕ですね」 その一瞬の隙をついて、敵は私を狙ってきた。 先端が尖った腕を私に向けて突き出してくる。 間に合うか・・・!? すぐに杖を構えて魔法を発動させるが、敵に当たるより私がやられるほうが早いかもしれない。 私の杖から雷が放たれ、敵の喉元に近づく。 それと同時に、私の胸元に敵の腕が近付いた。 一回瞬きをするような時間が、とても長く感じられる。 それは・・・まるで時が止まってしまったかのように。 しかし、すぐにその時は動き出した。 敵は攻撃を中止し、宙へと飛んだのだ。 今のは・・・一瞬だけど、敵の攻撃のが速かった。 それをやめてまで、攻撃をよけたのは・・・・・・ アリンが隣で魔法を放っていたから。 それは、敵の攻撃が私に当たるよりもわずかに速く、敵の右腕に当たっていた。
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