地上軍vs冥王軍

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敵の右腕からは、黒い煙が出ている。 アリンが放ったのは、おそらく雷だろう。 というか今更なんだけど・・・ 私、こいつの名前知らない。 「ねえあんた、名乗って」 自分で放った言葉で、緊張感が体から抜けていく。 なんとなく、敵の名前を知っておかないとやりずらい。 「・・・そういえば、貴女方には名乗っていませんでしたね。私としたことが、失礼いたしました。・・・私はセルヴといいます」 セルヴは、右腕を押さえながらも笑顔で名乗ってくる。 あれは余裕なのか、強がっているのか。 強がりなら、案外いけるかもしれない。 「それにしても・・・貴女、そろそろ私も怒りますよ?」 そう思った瞬間、セルヴの目つきが変わり、アリンを睨む。 強い殺意のこもった瞳。 本気で怒ったんだ・・・・・・。
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