地上軍vs冥王軍

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その冷たい瞳は、まっすぐとアリンだけを見据えている。 アリンへと視線を移すと、目でアニュアスの元へ戻れと合図していた。 戻るべき・・・? 本来なら、絶対に戻らない。 だけど、今回はいたら邪魔になるような気がする。 もしその勘が当たっているなら、私はここにいちゃいけない。 私はアリンに向かって小さく頷くと、瞬間移動でアニュアスの隣へと移動した。 それに気づいても、セルヴは追ってくる様子はない。 「キュム! ルピアは大丈夫なの!?」 私が戻ってきたことに気付いたアニュアスは、目にうっすらと涙を浮かべながら聞いてくる。 そんなに心配だったんだ・・・。 「うん。もうじき目が覚めるわ」 私がそう言うと、アニュアスはホッと胸を撫で下ろし、すぐに攻撃を再開した。 負けるんじゃないわよ・・・アリン
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