復活

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私が軽く杖を振ると、その闇はセルヴの体の中に侵入を始めた。 目、鼻、口。 至る所から闇が体に侵入し、セルヴはもがいている。 「フフフ・・・」 笑いをこらえることができない。 早く殺したいけど、もっと苦しめてからじゃなきゃ・・・・・・。 私がもう一度杖を振ると、針状になったセルヴの右腕が、沸騰したお湯のような動きを始めた。 「ギャアアアアアアア」 それに伴い、セルヴはおぞましい悲鳴をあげる。 その声は、私の体に鳥肌を立たせた。 もっと・・・もっと・・・。 そう思った瞬間、セルヴの腕から闇が吹き出し、腕に穴をあけていく。 「グギャアアアアア」 悲鳴はさらに大きくなり、私に悦びを与えた。 腕からいくつもの闇が吹き出し、腕は原形を無くしていく。
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