復活

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魔力を消費して、大量の魔法を乱発する。 それを全員で続けていたおかげで、敵の数は激減した。 最初は全く勝てないと思っていたけど、いまは違う。 キュム、お姉ちゃん、アリン、学院長、そして私。 五人になったことで、敵の数は一気に減った。 それに、背後では陽一が力を溜めている。 さっきから背後で大気が揺れるような感じがするのは、きっとそのせいだろう。 確認している暇はないけど、陽一を信じているから大丈夫。 「ちょ・・・キュム!?」 そう思っていた時、隣からお姉ちゃんの焦る声が聞こえてきた。 隣を見てみると、キュムが倒れている。 「え!? ちょっと大丈夫!?」 私は攻撃をやめて、しゃがみ込んでキュムの顔を覗き込んだ。
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