冥王降臨

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俺がその言葉を発すると、誰も言葉を発さなくなった。 まあ無理もないか。 自分じゃ思いつかなかった考えを言われたんだからな。 「お前……馬鹿か?」 「なにぃ!?」 ば……馬鹿だと!? ヴィルダムは、完全に呆れているといった表情をしている。 さては、自分で思い付かなかった事が悔しいんだな。 「悔し----」 「因みに言っておくが、それは不可能だ。それが出来るなら、逆にいつだって生き返ることが出来る。試したこともあるが、不可能だった」 俺の言葉を遮って発されたヴィルダムの言葉は、俺には信じがたいもの。 すでに試したことあるって…… 「もしかして、出来ないのを知らなかったの俺だけ?」 そう聞いた瞬間、全員に二回頷かれた。
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