冥王降臨

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くそー…………。 思いっ切り恥かいた。 素晴らしい考えだと思ったのに。 「とりあえず、ルピア迎えに行ってきたら?」 苦笑いしながら俺の前に立ったキュム。 どうやら俺は、気を遣われているらしい。 ……同情されると、余計に虚しくなるとは言えねえな。 考え直すと、自信満々だった自分が本気で恥ずかしい。 『プッ』 笑うな。折るぞ。 『武器が無くなるぞ?』 …………嫌な奴。 戦いが終わったら、お前なんか封印してやる。 覚悟しとけ! 「そうします…………」 とりあえず今は、この場を離れよう。 皆の顔見てると、余計に恥ずかしくなるから。 翼を軽く羽ばたかせ、地面から足を離す。 ……ルピアに慰めてもらおう。 俺は、一瞬でその場を後にした。
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