消えた仲間

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ゆっくりと着地してルピアを下ろす。 「いねえな…………」 しかし、そこには他に誰もいない。 冥王軍とルピア達の戦いで荒野となった場所には、人どころか猫一匹見つからない。 「みんな王宮に帰ったんじゃない? キュムなんて、一回疲労で倒れたし」 そうなのか。 それでさっきは、あんなに疲れた顔してたのね。 王宮に帰ったっていうなら、行ってみるか。 この距離なら、もう翼は必要ないな。 覚醒を解くと、周りを漂っていたオーラは消え、翼は花火のように一瞬で散る。 「めんどくせえから、瞬間移動な」 ルピアの手を掴んで、魔力を体に込める。 なんだか知らないけど、嫌な予感がするな。 俺達は、王宮内部に移動した。
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