消えた仲間

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有り得ねえ…………。 一体どういうことだ? こんなのって………… 「どうしたの?」 俺が声を出した事で、ルピアが気になったのか近づいてくる。 これは、ルピアに見せていいのか……? 「来るな!」 気付けば、大声を出していた。 ルピアはビクッと体を震わせ、その場に立ち止まる。 見せていいのかじゃない。 絶対に見せちゃいけない。 父親も母親もいないルピアにとって、仲間は家族のようなものだ。 それがこんなのって……。 やったのは冥王か? それとも配下か? どちらにしろ、絶対に許さねえ……。 光刃刀から離した左手を強く握りしめる。 「どうしたの………………嘘」 ……っ!? しまった! 考え事してる間に近付いてきたのか! 「なんで……なんでお姉ちゃんが………………首吊ってるの……………………」
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