消えた仲間

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お姉ちゃん? 目の前にいるのは、トリギスティアの女王様だろ? どういうことだ…………。 しかし、今はそれを確かめている場合じゃない。 俺はすぐに女王様に近づく。 その足元には、ステンレスの皿が数枚散らばっていた。 さっきの音は、プラスチックじゃなくこれだったらしい。 おそらく、もがいて暴れた時、隣にあったテーブルに当たって落ちたんだろう。 恐る恐る、女王様の首に触れる。 …………おかしい。 女王様の体は、すでに冷たくなっていた。 ドラマで見た限りでは、すぐに冷たくなる事はないはず。 最後にあったのは、数十分前だ。 冷たくなってるなんて有り得ない。 「気付いたのか」 ……!? 突然聞こえてくる声。 冥王か……? いや違う。 この声は………… 「般若ぁぁぁぁぁ!」
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