消えた仲間

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人間の限界を迎えた。 同じ人間であるお前は、俺より遥かに強いじゃないか。 「俺は人間じゃない。この姿も仮のものだよ。俺は光であり闇である。そのほか全てのものでもあり、また、なにものでもない」 …………は? 言ってる意味がさっぱりわからない。 光と闇って、思いっ切り相反してる存在じゃねえか。 そのどちらでもある? 神様じゃねえんだから。 「神か……。お前達人間から見たら、そういうのが一番しっくりとくるのかもな」 無表情に戻った般若は、腕を組んでそういう。 普通の人間が"神"なんて発言をすれば、それはただのズレた奴でしかない。 しかし、こいつは神すらも超越してる。 レイルに"神"の力を与えたのはこいつなんだから。 「そして、お前には神になってもらう」
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