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前と後ろを確認してみるが、やはり般若らしき姿は無い。
耳を澄ませてみても、聞こえるのは風の音くらいだ。
「わかんない。そこら中を瞬間移動で探す？」
瞬間移動で探してもな……。
般若がそれで逃げてるなら無理だ。
せめて手掛かりでもあれば…………
『手掛かりならあるじゃねえか』
不意に脳内に響く声。
何処に手掛かりなんてあるんだよ？
『お前の足元見ろ』
俺の足元？
光刃刀に言われるがままに、足元へと視線を移す。
あった…………。
そこに落ちてたのは、般若が被っていた面。
落としていったのか……。
でも、さっき見たときは、こんなもの無かったよな…………。
「ルピア。これ見てくれ」
拾った般若面をルピアの方に差し出す。
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