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「はぁ？ お面が笑ったって、あんた遂におかしくなった？」
ルピアはそう言いつつも、地面に落ちた般若面を見る。
俺も一緒に見るが、笑ってなどいない。
元々奇妙に笑ったような顔をしているが、さっきは口が動いたし目元も確かに笑っていた。
「ほらね、動かないでしょ。あんたの目の錯覚よ」
本当に錯覚だったのだろうか…………。
そう思って二人で顔をあげようとした時、般若面がカタカタと動き出した。
動いているというか、揺れているというか…………。
「うわっ！？ 動いた！？」
ルピアはそれを見て二、三歩後退する。
さっきは笑って、今度は動くのか……。
一体どうなってるんだよ。
その時、般若面がフワフワと浮かび始めた。
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