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ルピアは…………いた。 王宮の庭に戻ってきて辺りを見回したら、すぐにルピアを見つけた。 ……口開いているし。 近付いてみると、ルピアは仰向けで気持ち良さそうに眠っていた。 寝言を呟きながら…………。 「おい起きろ。寝てんじゃねえ」 ルピアの頬を軽く二回叩く。 「ん~……」 そう言うと、ルピアは俺に背を向けて再び眠りだす。 こいつ……起きる気ねえな。 上等だ。久しぶりにいたずらしてやる。 そう思った俺は、光刃刀を抜いて地面に突き刺す。もちろんルピアの顔の目の前に。 「真空天衝波」 静かにそう呟くと、光刃刀には黒い光か灯る。 その光は広がり、ルピアの視界を覆う程の広さになる。 『お前、なにするつもりだ?』 別に~。ちょっといたずら。
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