剣の閃き・魔法の魅力-第３幕-

ゲーム

鏡……？

近付いてから見ても、やっぱり見たことのない物だって事は変わらない。

自分が見えるってのは鏡と一緒なんだけど。

見たこともない丸い水色の物体は、相変わらずルピアの手の中で光を放っている。

ビー玉が巨大化して、鏡を纏ったみたいなイメージだな。

「魔気を放つ物体なんてあるんだ……」

ルピアはその物体をジロジロと見つめている。

こいつは、警戒心って物が無いんだろうか。

般若が仕掛けた罠って可能性だってあるのに。

何事もなく手に取った時点で、警戒心が無いと言えるんだから。

「ちょっと貸せ」

ゲームを楽しみたい般若の事だから、こっちを殺すような事はしないと思うが。

まあ、念の為に俺が持っておこう。

「おぅ！？」

俺がルピアから取り上げた瞬間、物体は視界を塗り潰す程のまばゆい光を発し始めた。