ゲーム

23/33
前へ
/462ページ
次へ
勢いよく吹き飛ばされた俺は、浜辺の砂の上を何度も転がる。 それでも、全く止まってくれる気配はない。 それだけ、さっきの空気圧がとてつもない威力だったと言うことだ。 このまま石にでもぶつかったら、せっかく生き返ったのにまた死ぬことになってしまう。 手や足を出して止まろうとするが、全く意味をなしてくれない。 飛ぶしかない! 空気圧と同等の力を反対にぶつければ止まる。 でも、回転しているせいで方向がわからない。 だったら、地面に力をぶつけて空に飛ぶまでだ。 視界がグルグルと回転する中、俺は目を閉じて体に力を込める。 次の瞬間には、空へと飛び上がっていた。 「うわっ……ボロボロ」 地面にたたき付けた翼は、羽の何枚かが折れてボロボロになっている。
/462ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3107人が本棚に入れています
本棚に追加