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「え！？ 陽一！？」
俺に抱きしめられた状態になっているルピアは、なにがなんだか分からず混乱している。
見えないんだから無理もないけど。
「俺だ！ 少しそのままおとしなしくしてろ！」
光速で剣を振り回していれば、それはもう結界のようなもの。
何回か、硬いものを叩き斬る感触が手に伝わってきた。
あいつらは、全員同時に投げたはず。
だったらもう、全てたたき落とした！
「しっかり掴まってろ！」
この状態のまま、光の外へ脱出する。
ルピアが体に強く抱き着いたのを確認し、翼を羽ばたかせる。
そのまま一気に、光の中を飛び出した。
真上から見ると、東京ドームよりも大きくなっているのが見て取れた。
「なにこれ……外からは、中の様子がまる見えじゃない」
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