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「……っ!?」
ルピアがそう言った瞬間、背後から殺気を感じた。
考えるよりも先に体が動き、ルピアを抱えたまま体を回転させて背後を攻撃する。
「……うおっ!?」
しかし、それを相手の首元ギリギリの場所で止めた。
「私に剣を向けるとは良い度胸ね。その剣を鍛えてあげた私に!」
相手は光刃刀の刃に静かに触れ、そっと自分の首元から離す。
それと同時に、俺に杖を向けてくる。
……こいつは、ルピア以上にヤバい。
アリンの師匠、ハミュ。
「すんませんでしたぁ!」
ルピアを離して、空中で土下座をする。
ルピアは浮遊魔法でフワフワと浮いていた。
「あんたバカ!?」
言葉を発したのは、ハミュでは無くルピア。
その瞬間、俺の目の前で爆発が起きた。
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