死んだ大都市

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数十キロに及ぶ範囲の空天衝波は、都市一つを丸ごと呑み込んでいく。 その光景は、悪魔が訪れなにもかもを絶望が覆っている世界を連想させた。 空天衝波が消えた後はなにも残らない。 そこだけが世界から切り離された。 地面ごと冥界に放り込んでしまったため、底無しの巨大な穴が完成してしまう。 手加減してなきゃ、夢玉自体を破壊するところだ。 「見つけた……!」 そして俺の思惑通り、なにも無くなった空間には般若だけが浮かんでいた。 「まさかこんな手を使ってくるとはな。相変わらずお前は楽しませてくれる」 俺と同じ顔で不敵に笑う般若。 あいつに触ればゲーム終了。 見つけてしまった今、捕まえるのは簡単だ。 隙をついて、瞬間移動を使えばいい。
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