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避けられる!
俺は間に合わないと判断した攻撃を即座に止め、突き下ろされた槍を紙一重で避ける。
髪の毛が数本宙に舞ったが、傷は出来ていない。
「もらったぁ!」
隙だらけになったバジルの腹目掛けて、突きを繰り出した。
「・・・・っう!」
しかし、その攻撃がバジルに届く前に、俺は何か吹き飛ばされて地面に着地する。
なんだ今のは・・・・?
バジルは隙だらけで、何も攻撃なんてしていなかった。
なのに何故、俺が吹き飛ばされた?
「くそっ!」
地面を強く蹴り、再びバジルに斬り掛かる。
バジルは再び槍投げの体勢をとり、今度は本当に投げてきた。
速い・・・・!
一瞬で俺の元までたどり着いた槍は、俺の頬をかすって地面に突き刺さる。
その反動で、爆弾が爆発したように砂や石が飛び散った。
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