進撃

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速い・・・・! 俺の横を通り過ぎた風はバジルだ。 俺はすぐに体を回転させ、攻撃を仕掛けようとする。 「ガハッ」 しかし、首裏に強烈な痛みが走り意識が飛びそうになってしまった。 手刀かなにかを首に喰らったみたいだ。 凄まじい威力の手刀で地面まで落下させられた俺は、すぐさま体を起こして上空を見る。 「どこを見ている」 その時再び、背後に気配を感じた。 速すぎて全く見えねえ! 「おらぁ!」 さっきより早く体を回転させ、力任せに剣を振った。 その攻撃は、バジルの硬い腕に当たりお互いに弾き飛ばされてしまう。 俺は距離をとるために、地面を蹴って後ろに跳んだ。 ・・・・クソッ。 ヴィルダムといいバジルといい、強くなりすぎなんだよ。 口が切れて流れ出た血を袖で拭いながら、バジルを睨みつける。
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