2人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
(おいおい…時代外れのベタな展開だな…)
そんな事を考えながらも近づいちゃうのが人って奴でしょ?
声のする方の壁からそーっと覗くと、そこには、
「離してください! 教室に行かないといけないんですから!」
「いいから来いって!!」
同じ制服を着た女の子と男の子が居た。
…高校の敷地内だから当たり前だね。
とりあえず止めないと、
「嫌がってるだろ? 離してやれよ」
明らかに先輩なんだけどタメ口になっちった!
「今からいいとこなんだよ! 引っ込んでろ!」
明らかに邪魔されたからご立腹ですね…
でも全然怖くない。
「女の子が嫌がってるのに無理矢理連れていこうとしてる奴に文句を言われる筋合いは無いね。 ハンッ」
桜が鼻で笑うと、先輩だと思われる人はピクピクと動く。
「てめぇ…ぶっ殺す!」
最初のコメントを投稿しよう!