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「え~名前は京極桜。趣味は無いけど特技は走ること。後は…特に無いかな…一年間よろしくね?」
そう言って、桜は椅子に座るが拍手がおこらなかった。
(…初日でイジメ?)
「よし…続けるぞ?」
桜の後も順調に自己紹介は進み、
「よし、最後だな。若狭百合!」
一人の女の子が立ち上がる。
「若狭百合です! 趣味はお菓子を作る事で…特技はありません! 一年間お願いします。」
百合と呼ばれた生徒が座ると、
「あの子かわいいな…」
「惚れた…」
などの声が教室の中からどんどん沸き上がる。
「残りの時間は交流していいぞ~」
ヒロさんの言葉を待ち望んだように、百合の周りに男子がたかる。
「かわいいってのも大変なんだな…」
机から百合の姿を桜は見ていた。
「桜は相変わらずだな?」
桜の前に一人の男が現れる。
「うるさいよ…龍」
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