第一章

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いくら騎士とはいえ、その物言いにさすがにむっとして、ラドはその若き騎士を睨みつけた。 背中を少し丸めるようにしながら、右手を腰の剣柄へと伸ばす。 「……だったら、試してみますか。参加できるかどうか」 「それで退いてくれるというのなら、その方が早いかもしれないな。いつでもいいぞ」 柄を握る右手に力がこもった時、目の前に大きな背中が現れた。
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